子供乗せ自転車について

自転車を利用する目的は、様々あると思います。区内で目的毎に自転車を利用する割合が一番多いのが保育/幼稚園等の子供等の送迎関連です。この子乗せ自転車に関する様々な修理状況から長く安全に乗っていただく為に気を付ける点についてお知らせいたします。

■目的毎で自転車を利用する割合

区内での目的毎に自転車利用する割合は、保育・幼稚園等の子供等の送迎関連が一番多いです。

・子供等の送迎  35.0%
・買い物     20.7%
・飲食娯楽     10.3%
・通勤      8.8%
・通学      9.0%
・レジャー    8.8%
・業務      5.5%
                     参照元:東京都整備局データ(2018年統計)より

自転車修理内容

子乗せ自転車での修理内容の多くは3つになります。それぞれの要因について説明致します。
①タイヤ摩耗
②スポーク/ニップル折れ
③リム割れ

①タイヤ摩耗

子供2人/運転者1人の3人の場合、車体含めると120kg(子供20kg×2人、大人50kg×1人、自転車体30kg)程になります。その内後輪のタイヤにかかる荷重は、子供1人、大人1人と車体約20kgの合計90kgになるかと思われます。この状態でモーターの力を含め前進させる為にタイヤへの負荷が非常に大きいものと推測され、タイヤと地面との接地面における摩擦力は非常に大きいものとなり、摩耗が激しくなります。ただタイヤへの空気を入れることで地面との接地面の面積が小さくなり摩擦抵抗が抑えられるので、前に進む為の力が小さく済む為、摩耗も抑えられると考えます。この為、タイヤの空気充填は1回/月にチェックし適量に空気充填することで、タイヤの減りを抑えることができると思います。

②スポーク折れ

通常車輪はほぼ正円の状態となっていますが、タイヤ摩耗でも説明しましたが、人の体重と車体重量の重さが下に押し付けられる力と前に進む推進力で、車輪が歪むが、車輪の中心から外側に伸びるスポーク(針金みたいなもの)が正円を保とうとする為、非常に大きな負荷がかかり、耐えきれなく折れる事象が多くあります。通常子乗せ自転車のスポークは、太いものが設置されている為強度が高くなっています。硬い地面と車輪との間に空気という緩衝材が入ることで負荷が軽減されます。この為、適量な空気充填をすることで、スポーク折れの防止につなげることができます。1回/月適量な空気を充填することで、タイヤの減り、スポーク折れを防ぐことにつながります。 なお、スポークが1本折れだすと正円のバランスが崩れる為、2本3本と折れていく可能性が大きくなります。

③リム割れ

前輪のリム(外側の円形フレーム部分)が割れるケースが見受けられます。原因としては、前輪用ブレーキ摩耗によりブレーキ側の金属部分がアルミリム部分を削ってしまっています。前輪用ブレーキは右側ブレーキレバーとなっていることが多く、右利きだとよく使用されます。ブレーキの利きが悪い、ブレーキをかけても利かない場合、ブレーキの交換時期に来ていると思われるため、お近くの自転車屋さんに診てもらうことをお勧めします。

皆様に一番お伝えしたいのは、適量の空気充填を行っていただくことで、タイヤ摩耗、スポーク折れだけではなく、バッテリー消耗の低減にもつながる為、メリットは大きいと思います。

子乗せ自転車で相談、お困りごとがあれば、ナラオカモーターサイクルショップ迄ご相談下さい。

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